今年も頂きモノのカレンダーから、「食べる元気」を御紹介します。
ペクチンは人間の消化酵素では消化されない食物繊維の一種で、腸内善玉菌の乳酸菌を増やし、お腹の調子を整える助けとなります。便秘を解消しながら、腸内の有害物質やコレステロールを吸着して一緒に排出してしまうペクチンは、お腹だけでなく、体スッキリにも役立つすぐれもの。果物に多く含まれており、煮詰めてジャムにするとゼリー状に固まるのはペクチンの働きです。
これがおすすめ食材
●りんご‥‥熟したりんごに豊富なペクチンは、水を含んで便をやわらかくする、腸を保護して動きをおだやかにする、というふたつの働きで、便秘にも下痢にも有効。便秘のときは丸かじり、下痢のときにはすりおろしがおすすめ。
●オレンジ‥‥柑橘類の中でも、特にオレンジはペクチンに富み、お腹スッキリに効果的。ペクチンは皮に多いので、できれば無農薬のオレンジをマーマレードなどで。オレンジ+ヨーグルトのドリンクも整腸効果たっぷり。
●オクラ‥‥刻むとネバネバと糸を引くが、このネバネバが整腸作用のあるペクチンとタンパク質の消化吸収を助けるムチンという成分。どちらも水溶性で、生のまま刻んで食べると、栄養素を逃さず有効利用できる。
食べ方ひとつで効果倍増
皮ごと食べるのがかしこい食べ方
じつは、ペクチンは果物に豊富ですが、特に多く含まれているのは皮や皮に近い部分。皮こど食べるか、皮をできるだけ薄くむいて食べるのが、効果的なとり方です。
さらに、お腹を元気にするだけでなく、有害物質を吸着して外に出すため大腸ガンの予防にも効果が。コレステロールを減らす働きもあるので生活習慣病にも役立ちます。
ちなみに、柑橘類やりんごから抽出したペクチンは、食品添加物としてジャムやゼリー、ヨーグルト飲料などに利用されています。加工食品からも手軽に摂取できるのです。
逆に言うと、腸が弱い人は皮の部分を諦めた方が無難ですね。日々、そうしているのは、自己防衛だったのだとコレを読んで感じました‥‥