宮城県石巻市で18歳の少年が三人を殺傷した事件の一報に驚いたが、連れ去った少女との間には、既に子供が生まれていたコトに、もっと驚いた。
丁度、少し古い本だが、「子育て」崩壊! (宝島社文庫)という本を読んだばかりだっただけに、何ともやりきれない気持ちになった。
それにしても、前日からの騒ぎもあったというのだから、警察ももう少し少女の家を張り込むとかして、未然に事件を防げなかったのかという気持ちにどうしてもなってしまう。
二人の命が露と消えてしまったし、これから少女が娘と生きて行くにしても、あまりに大変な人生になるだろうし、もし、何とか食い止めていたならば、もっと違った展開があったのではないかと思えるからだ。
ストーカーになった人は、今までに数限りない事件を起こして来た。そして、その多くは警察に相談したにも関わらずという場合が、とても多い。
警察も色々と仕事があって忙しいのだとは思うが、事件が発生してから犯人を逮捕するよりも、事前に事件を未然に防ぐ努力が望まれる。
どうも少年の家に問題があった感じの記事を読むと、「虐待の連鎖」の中に居た可能性が高い。
社会全体で、崩壊している家庭の子供達を育てるという感じにならなければ、おそらく「家庭崩壊」も世代を超えて連鎖していくだけなんだろうと思う。
血が繋がっている親子が平穏に暮らせるのであればモチロンそれに超したコトはナイが、、必ずしも親子だから、互いのコトは理解出来るとか、何があっても上手くいくとは限らない。
やはりある程度は、公的な機関という部分も必要だと思う。「命」を大事にする政治を首相が本当に目指すのであれば、単に「子ども手当」だけでナク、そうした環境整備も大事なのではないかと改めて思う。