翻弄される人々は大変だろうと思う。民主党 小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京第5検察審査会が「起訴相当」の議決を公表したニュースに霞んでしまっているが、郵便不正事件をめぐる偽の障害者団体証明書発行について、大阪地裁から無罪判決を言い渡された「凛(りん)の会」元会長、倉沢邦夫被告が、検察の取り調べについて、「最初から石井一議員と厚労省の関与に絞って聴かれた。長期間の拘置で不眠症になって体調を崩していたこともあり、調書にサインしてしまった」としたうえで「罪というものはこういうふうにして認めさせられるのかなと恐ろしさを感じた」と振り返ったというニュースには、戦慄を覚える。
検察の裏金を告発しようとして、逆に罪になってしまった三井環(元大阪高検公安部長、警察・検察評論家)氏が、小沢幹事長の起訴相当の議決に対して、検察による新聞やTVへの情報リークと、それに基づいた報道が影響していると述べているが、通常より早く2ヶ月足らずで議決が出て、上記の裁判と同じ日だったコトが無関係だったのかというコトが、とても気になる。
検察が、民主党を追い落とすというコトを目的にしているのだとしたら、これはとてつもなく恐ろしいコトだ。
しかも、最高裁で刑が確定するまでは推定無罪であるというコトを、マスコミは全く無視して騒いでいるし。
冤罪と判って、晴れて無罪になった足利事件に対する反省は、ドコにあるのか。
センセーショナルに騒ぐよりも、本来の人権について考えて欲しい。
別に、小沢幹事長の肩を持つつもりも全然ナイが、少なくとも殺人の時効も撤廃されたからには、何十年も前の罪で捕まる人も存在するワケで。
捕まらなくても、時効が廃止されるコトで、犯罪者が死ぬまでビクビクして暮らすと思うと、時効を無くすコトには賛成だが、それが冤罪と結びつくとなると困ってしまう。
もう一度、「疑わしきは罰せず」という法の理念を思い出して、正しい裁判を期待する。
将来、自分が冤罪で逮捕されてから、恣意的な裁判が横行しているコトに、初めて気付いて悔やんでみても遅すぎると思うので‥‥