長野市真島で、3人の首をロープで絞めて殺害し、現金約410万円などを奪った疑いで、死体遺棄容疑で逮捕した4人を強盗殺人容疑で再逮捕したというニュースは、警察発表だけだと背景が判り難いと思うのだが、地元に流れている情報を総合すると、殺された三人の家族は、どうも闇で貸金業をしていたらしい。
この事件の発覚する発端となった沖縄出身の男性の遺体は、家族が借りていた場所の車の中から発見されたのだが、どうも殺された家族の長男に容疑が掛けられているみたいだ。
ちなみに、今回再逮捕された容疑者の一部は「(金さんに借金があり)逃げられないならやるしかないと思った」と供述しているそうだが、もうすぐ、貸金業法の改正が施行されるけれど、その後はおそらくこんな感じのトラブルは続発するのではないかと心配される。
格差社会の問題が、昨今はあまり話題にならないが、ある地区では土蔵を貸して貰っている男性が、全く家賃を払わないまま、住みついているという話もある(どうして、大家がソレを黙認しているかというと、無茶なコトをして火でも付けられたら恐ろしいと思ってのコトらしい)そうだし、世の中、失うモノが無くなってしまうと、反社会的なコトをする人が増えるのは、過去の歴史が証明している。
TVのCMは時代の鏡という部分もあるが、最近は本当に弁護士事務所の広告が多い。全国的に、こんなに大々的に宣伝をしても採算が合うというからには、おそらく弁護料も相当なモノだろう。
前述した闇金から、お金を借りていた人の中には、今回の殺人事件の御蔭で借金が踏み倒せるのではないかと喜んでいる人もあるやに聞くのだが、それにしても、こうした殺伐とした話を聞くと、お金が幸せを保証はしてくれないが、お金がナイというコトは、トラブルの元に確実になりうるという事実を改めて認識させられる。
「浜の真砂は尽きるとも、世に犯罪の種は尽かぬ」と人生の最後に名言を残した大泥棒も居たけれど、「安定した社会の構築」こそが、我々の安全をもたらすのだと思う。
連休で道路が混むからか、パトカーや救急車のサイレンが鳴っても、交差点で制止しないドライバーが増えていると、子供達が話してくれるのだが、権威の誤った強制は大問題だが、一般の人々の遵法精神が失われつつあるコトも、それに勝るとも劣らない位に問題なのだろうと思う。