2010年05月16日

フィリピンで介護?

前にフィリピンから経済連携協定で、受け入れた看護師・介護士の試験の発表の時のブログには、何人かから様々なコメントを頂いた。

タダ、地方の介護現場の疲弊は激しく、長野県の南にある県立木曽病院では看護婦不足で一人の看護師が、月に十三回も夜勤をしなければならない方も存在すると新聞で報じられている。

無論、長野県でも看護師や介護士の養成は各地で行われているが、特に看護師は資格を取得すると、待遇面で都会に負けてしまって、新規採用を東京などに奪われてしまうらしい。

などと色々なコトを考えていたら、こんな本を見つけた。

どこへ行く!?介護難民―フィリピン人介護士にケアを受けるということどこへ行く!?介護難民―フィリピン人介護士にケアを受けるということ


最初は日本での介護事情が述べられ、フィリピン妻として日本に来た女性が、介護現場でかなり働いている背景も述べられている。

そして、最後には、日本とフィリピンとの貨幣価値が違うので、フィリピンで介護を受ける方々も存在するというのだ。

勿論、日本国内でフィリピン並みの介護が受けられば、ソレに越したコトはナイ。

しかし、今の日本の財政状況や介護の現場などを考えると、おそらくソレは無理だろう。

タダ、日本で生まれ日本で育った人が、望まないのに外国で死に場所を求めなければならないというのは、かなり辛い話だ。

自分から、割り切って行くかどうかという問題になるのだが‥‥

それでも、自分の将来の選択肢の中に、そういう選択肢もあるのだと思ったコトもマタ事実だ。

介護の現場の状況を主人から、色々と聞かされているので。

介護職では生活が出来ないという、今の日本の事情が変わらない限り、日本の介護環境はそう簡単には好転しないだろう。

今はまだ団塊の世代も、介護を必要としている方は少ない。しかし、その下の世代になる我々の世代の老後の時は、その上に大勢の団塊老人が存在しているハズ。

甘い思いだけでは、生きていけない時代が日本にも、もうソコまで来ているのかもしれないと、今日も感じてしまったりする。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
介護現場からは本当に大変だという話をよく聞きます。様々な問題はあるようですが、制度自体が見切り発車的だったこともあり、以前から介護を受けている方からは制度の変更で不平不満も多く寄せられているようですし、介護という枠組みだけで論じていても埒があかない状況ではないかと思います。根本的なところから制度の見直しが必要だと思います。
Posted by 鍼医K at 2010年05月16日 23:28
日本の未来の大きな課題のひとつですね。

息子似てますか??
自分ではよく分かりません。
神戸のルーツが平家なんですが、祇園精舎通りになってしまい、平家の祟りだと親戚中怖がっています。
Posted by 俊樹 at 2010年05月16日 23:57
勇樹のブログに行くと、墓参りの様子が更にリアルにアップされていますよ。
Posted by 俊樹 at 2010年05月17日 20:51
鍼医Kさん、制度設計もそうなんですが、福祉にお金を回すか、否かという部分が大きいのかもしれません。

「タダで動くのは地震だけ」ですから‥‥
Posted by koyuri at 2010年05月17日 21:03
俊樹さん、本当に大変な課題だと思います。

息子さんのブログが判れば見てみたいですが‥‥あの写真を見た限りでは、とても似ている様に思えました。
Posted by koyuri at 2010年05月17日 21:05
 
にほんブログ村 健康ブログへ