前にフィリピンから経済連携協定で、受け入れた看護師・介護士の試験の発表の時のブログには、何人かから様々なコメントを頂いた。
タダ、地方の介護現場の疲弊は激しく、長野県の南にある県立木曽病院では看護婦不足で一人の看護師が、月に十三回も夜勤をしなければならない方も存在すると新聞で報じられている。
無論、長野県でも看護師や介護士の養成は各地で行われているが、特に看護師は資格を取得すると、待遇面で都会に負けてしまって、新規採用を東京などに奪われてしまうらしい。
などと色々なコトを考えていたら、こんな本を見つけた。
どこへ行く!?介護難民―フィリピン人介護士にケアを受けるということ
最初は日本での介護事情が述べられ、フィリピン妻として日本に来た女性が、介護現場でかなり働いている背景も述べられている。
そして、最後には、日本とフィリピンとの貨幣価値が違うので、フィリピンで介護を受ける方々も存在するというのだ。
勿論、日本国内でフィリピン並みの介護が受けられば、ソレに越したコトはナイ。
しかし、今の日本の財政状況や介護の現場などを考えると、おそらくソレは無理だろう。
タダ、日本で生まれ日本で育った人が、望まないのに外国で死に場所を求めなければならないというのは、かなり辛い話だ。
自分から、割り切って行くかどうかという問題になるのだが‥‥
それでも、自分の将来の選択肢の中に、そういう選択肢もあるのだと思ったコトもマタ事実だ。
介護の現場の状況を主人から、色々と聞かされているので。
介護職では生活が出来ないという、今の日本の事情が変わらない限り、日本の介護環境はそう簡単には好転しないだろう。
今はまだ団塊の世代も、介護を必要としている方は少ない。しかし、その下の世代になる我々の世代の老後の時は、その上に大勢の団塊老人が存在しているハズ。
甘い思いだけでは、生きていけない時代が日本にも、もうソコまで来ているのかもしれないと、今日も感じてしまったりする。