実感する本です。ちなみに、全くボケた老人と対応したことがナイ方には、実感よりも恐怖が先に来るかもしれませんが‥‥
介護保険・サービスを賢く利用!痴呆の老親を介護する26のヒント
しかし、現実問題として、この御夫婦みたいにしっかり親を介護するというのは、中々出来るものではありません。
お子さんが自立されていたり、介護しても生活が成り立つというのは、誰でもがその条件にはなれないので、無理に家族介護の手本としたとしても、一般には無理という場合もあるのかも。
タダ、こんな風にボケてしまうのだとか、そういう時にはこうして対処すればイイのだという手引きにはとても良いかと。
ちなみに、もっと早期に発見して、早い段階でディケアとかに行って、ボケの進行を少しでも遅らせた方が賢明だろうと思います。
ともあれ、最初の認定の段階でかなり痴呆が進行されていた方々の実話なので、介護に関心があったりする人には、様々な点で驚きかもしれません。
少し離れた叔父が、こんな感じになった時は本当に大変でした。その時も、『変だ、変だ』と思いつつ、発見が遅れたのが致命的だったのかもしれません。
にしても、徐々に進行していくボケ症状を見守るというのも、とても大変です。
この本の最後に、ネットで仲間と交流するのが一番の息抜きと書いてありましたが、ストレスは吐き出したり、他人と共感するコトでしか発散し難いモノ。
介護で悩んでいる方は、こうした本を参考にしつつ、でもなるべくならば専門の人達の手をお借りして、何時まで続くとも判らない介護を、少ないストレスで乗り切るのが一番かと思います。
家族介護の果てに、見ていた家族の方の方が先立つなんてコトも聞きますし、あの世までお金は持って行けないのですから、老後までに貯えたお金は、介護に消費してでも、あまり家族に面倒を掛けないという方が、互いに気楽なのかもしれません。