2010年07月13日

先延ばしが大惨事を招く

別に、民主党の話をするワケではありません。日本人が責任を逃れ、問題の先送りをしたがる国民性だというコトは、重々承知していますし‥‥もう呆れてコメントしたくナイという部分もありますが。

兵庫県宝塚市の民家で家族3人が死傷した放火事件で、逮捕された中学3年生の長女への宝塚市子ども家庭支援センターのコトです。

なんと、一昨年の12月に中学の校長から「父親に頻繁にたたかれ、厳しいしつけを受けている」と報告を受けていながら、虐待の通告として受け付けず、対応を学校に任せていた。

本来、センターは虐待の通告を受けた場合、家族構成など詳細を調査した上で県に連絡。この後48時間以内に子どもの安全確認をし、関係機関と連携した対策が取られることになっているそうですが‥‥


全国の家庭支援センターの人員が、相談件数に対して少なく、大変なコトは判っています。

でも、問題を把握されながら、一年半が過ぎ、どうにもならないと思ったからこそ、少女は放火殺人までするコトになったのだろうと思うと、どうして本来決められていたコトをしないのかという問題にぶつかります。

こうした問題は、加害者が親という時にも、何度もありました。

にも関わらず、何年経っても「あぁ、あの時‥‥」で終わってしまうのでは、人間として進歩が無さ過ぎです。

家庭支援センターが人手不足なのであれば、「虐待」と認識したら、警察に連絡するというコトしかナイんじゃないでしょうか。

みすみす助けられる命を失ったり、加害者の今後の人生を考えると、既に「虐待が行われている」という厳然たる事実があるのですから、やはりあまり性善説に立つべきではありません。

DVもそうですが、家族間でも別人格なのですから、暴力は犯罪です。

朝青竜の示談になった事件を送検する余裕がある位ですから、警察の方々に、もう少し働いて頂くべきなんじゃないでしょうか。

ちなみに、示談になったからと言って、取り調べナイというコトや、送検しないというのは間違いだと思います。

そんなコトをしていたら、わざと有名人に殴らせて、示談にしてやるという恐喝事件が頻繁に起きそうですし。

暴力は刑事事件であるという前提に立つのであれば、当然、家庭内とはいえ立件化は必要でしょう。

要するに、ダブル・スタンダードほど、世の中をダメにするものはありません。

公務員のミスは処罰され難いというコトも、おそらく問題なのだと思います。

とにかく、間違いはオープンにした上で、情状酌量をする場合はするといった対策をしないと、何度でも同じ過ちを繰り返すだけだと思います。

そうした日本の体質が、行き着くトコまで行くと、再びの戦争にならないとも限らないと、少々不安になってしまいます。
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この記事へのコメント
「臭いものには蓋をする」的な悪習を正さないといけませんね。曖昧さが特色の国民性かもしれませんが、それも時と場合によりけりで、ダメなものはダメとしないといつまで経っても改善されないと思います。
Posted by 鍼医K at 2010年07月14日 06:40
鍼医kさん、おっしゃる通りです。

死んでからでは遅すぎます。
Posted by koyuri at 2010年07月14日 09:29
 
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