2010年08月16日

過剰な福祉も問題らしい

我々の世代だと、日本とドイツは世界中で勤勉な国という気がしていたのだが、ドイツは既に違う国になっているという衝撃の本。

休むために働くドイツ人、働くために休む日本人休むために働くドイツ人、働くために休む日本人


一度、職場を解雇されたり、退職した時に、あまりに過保護な生活保障をしてしまったがタメに、真面目に働くよりも、働かない方が手取りが良くなってしまい、無理して働かない人が増えているのだそうだ。

で、働いている人の給料からは、ものスゴイ額の税金が天引きされ、労働時間が厳格に決まっていて、日曜日はウインドー・ショッピングしか出来ないし、平日にも早く仕事を終えないと、買い物にも不自由するのだとか‥‥

しかも、品物の数を制限して、薄利多売で売る兄弟のスーパーが、大当たり。

日本みたいに、小売店は続々と姿を消しているそうだ。

日本の将来をどうすべきか、というコトを考える上でも、読んでみるべき一冊。

特に、昔は「メイド・イン・ジャーマニー」という場合、「メイド・イン・ジャパン」と並んで、信頼されたブランドだったのだけれど、今はそうではナイという話に、まだ「日本製」に対して信頼出来るコトの有難さを感じるべきか。

ともあれ、何事も「過ぎたれば及ばざるが如し」の典型例。

人間の尊厳としての自立心まで奪う過剰な福祉というのは、問題であり、このまま過剰さが続けば、財政破綻もありうるという話で‥‥

しかも、消費税の増税が日本でも叫ばれているのだが、あまりに税金が高くなると、領収書を貰わない闇の仕事が増えて、マスマス税金は集まり難くなるのだとか。

人間は、やはり「自助努力」が大事なのだと改めて思う。

真面目に額に汗して働く人が報われる社会を目指すべきだし、ワーキング・プアの場合には若干の補助をすべきであっても、働かないコトを良しとするのでは本末転倒。

昔、若かりし頃に教えられたドイツに対するイメージが、ガラガラと音を立てて壊れるホドのビックリさせられる本だった。
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この記事へのコメント
真面目にコツコツする人が報われないと、誰もコツコツなんてしないでしょうね。悠々自適に暮らせる方を選ぶ人が多いでしょうからね。まぁ、それが必ずしもいいとは言えないですけどね。
Posted by 鍼医K at 2010年08月17日 23:20
鍼医Kさん、何事にも「中庸」が大事ですね。

労働と、それに対する社会の評価というのは、人生の「生きがい」になる場合もあるのに、勿体ない話ですよね。
Posted by koyuri at 2010年08月18日 21:04
 
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