新卒者の就職支援というけれど、言うは易く行うは難しが現実だ。
超・学歴社会 (ペーパーバックス)
この本が出たのは五年前だが、今の不景気でマスマスこの本の予言通りになっているだろうと思われる。
「学歴を問わない」という会社があったとしても、本音ではそうではナイという話は、おそらくそうだろうと思っていただけに、中々リアルである。
要するに、何故、会社がそういうコトを言い出すのかと言えば、自社が公平であると世間に認知させるタメであり、実際にインターネットで膨大な数の応募者があったとすると、全ての人々を公平に選抜する余裕などナイ。
つまり、そう告知されていたとしても、下流と思われる大学から一流会社に合格するのは、宝くじに当たる様なモノ。
一流会社が求めるのは、まずAクラスの大学、関東の「東一早慶」か関西の「京阪神」であり、多少譲ってもBクラスの「Aクラス以外の東京六大学」に青学・上智・中央・東京理科・東京電機・芝浦工業などの大学と同志社・関西学院・立命館で、Cクラスの日東駒専などのレベルはかなり苦しい。
なのに、「学歴不問」などと掲げ、「もしかしたら大企業に入れるかもという希望を与えるのは欺瞞」だと述べている。
となると、「学校を終了してからも三年間は新卒扱い」などというのが、ホトンド無意味だと前にこのブログで述べたのを、完全に裏打ちしてくれたみたいだ。
しかも、万が一さほとでナイ大学から入社したとしても、余程の切れ者以外は冷や飯に甘んじる可能性が高いのだという。
社長の後輩になる大学出身者の恩恵とか、人事部も人事部への評価に「優秀な大学から何人を入れたか」というのが、考査されるみたいなので‥‥
こういう現実を知って、並みの若者が考えるべきコトは、如何に優秀な会社に入るかというよりも、如何に将来性がありそうな中小の会社に入って、実力を磨いて転職などでスキルアップを目指すか、逆に会社を伸ばして大きくするかという二者択一だろう。
ちなみに、スキルアップなどと格好がイイことを考えても、大抵の場合の転職は前より低い会社になる可能性が高いと覚悟すべきかも。
ともあれ、こうした硬直化した日本のシステムが、、今の日本経済の停滞を招いている可能性も高い。
会社というモノは、良い大学を出ていても使えない人は排除するし、それ以外だったらより斬新で完璧に必要とされない限り破格の出世など、夢のマタ夢なのだとしっかり認識して、就活に行かないとダメなのかもしれない。