警視庁公安部の捜査対象者らの個人情報がインターネット上に流出した事件の警視庁の対応ほど、馬鹿げた話はナイ。
流出した114点の文書には、米連邦捜査局(FBI)からの協力要請を記載した資料なども含まれており、警視庁はこれまで、「本物と認めると、他国との信頼関係が崩れ、今後の情報収集に大きな影響が出る」(同庁幹部)とはいえ、この世の人で流出した文書は同庁公安部の内部資料だと思わない人が存在するとは思えない。
FBIが、この説明で納得するとも思えないし、一度、落ちた信頼が回復するとは考えられない。
要するに、明確な責任を取りたくないがゆえの詭弁としか思えない。
過去の歴史を含めて、日本の一番悪いトコは、物事を曖昧にして結果責任を取りたがらないコトにある。
誰かが流失させたのか、それともハッキングされたのか、白黒をはっきりさせてこそ、次回の失敗を起こさないタメに必要なのに、それすらしない。
徳川幕府を倒しても徳川氏を存続させるとか、日本と言う国は島国ゆえに寛容を持って是として来たからか、太平洋戦争の終戦時も戦犯に対する意識が曖昧だからこそ、靖国神社に合祠したりしているのだが、禊さえすれば許されるというのは、日本独特の考え方であって、絶対にグローバル・スタンダードではナイ。
失敗は素直に認めて、真摯に反省してこそ、再発防止策も得られるというのに、第二自民党になりさがった今の政府みたいで、本当にイヤだ。