チュニジアの蜂起に触発されて、エジプトでも各地で、ソーシャル・ネットワーキング・サイトを使ってデモ参加を呼びかけ、政府に圧力をかけようとしている様に、アラブ諸国が、今、激変しようとしている。
そういう時に読んだので、とても気になったのがこの一冊。
ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
確かに、自分でネットに絡んだコトで生業を立てているにも関わらず、こうしてネットの悪口を書いて、マタ一儲けしようと考えている人も存在するコトを考えると、確かに、「バカと暇人のもの」なんでしょうが‥‥
世の中には、利口な人も居れば、馬鹿な人も存在するのは当たり前の話であって、そんなコトに対して、一憂するコトの方が変。
リアルにだって、一定割合にはバカな人も存在するのであり、そんな下らないコトに対して騒ぐのはみっともない。
昔から「馬鹿とハサミは使いよう」という諺もあり、正直、ネットで稼ぎながら、その悪口をこれだけ話す人というのは、正に「天に唾する」存在としか思えない。
インターネットがあろうがなかろうが、人間は何も変わってないのである。
と書いてある文章を読むと、逆に何をネットに過剰期待しているのかという気分になる。
ともあれ、人間をネットが変えるワケではナク、ネットを利用して人間が人生を変える場合があるかどうかという話だろう。
少なくとも、アラブ諸国の出来事が、それを如実に現わしている。
図書館で借りた本だからまだ許せるし、早読みなのでそういう考え方もあるというコトで終わりに出来るが、そうでナイ人だったら、多分かなり腹立たしいだろう。
大体、ネットというモノは、人間が使いこなす道具の一つに過ぎないのであって、過大な評価も、過小な評価も、全て使う側の人間の態度一つによって違うのは、あまりに当然な話なのだから‥‥