
堅苦しい生き方というのを嫌うタイプの人間なので、それでも伝統を受け継ごうとする人々の立派さに感心すると共に、重圧に潰されてしまう人が存在するコトも無理ないのかもと思いました。
我々の世代は、世界史も日本史も近代あたりで授業が駆け足になったので、ほとんどイギリスの王室のコトを知らないままだったから、エリザベス女王の父親とその兄がどう生きたかというコトは、全く知らなかったし。
ともあれ、ヒットラーの演説の場面も映画の中で流れましたが、あの熱狂的なファシズムの世界というのも、今思うととても異質な感じがするのですが、いわゆる小泉旋風と少しダブって見えたりしました。
正に、「巧言令色少なし仁」とは正反対の映画でしたが、「成せば成る」というコトを教えてくれました。
ともあれ、未だにアメリカの脳裏には「真珠湾攻撃」の首謀者としての山本五十六が健在なのだというコトをウサマ・ビンラディン容疑者殺害で鮮明になったコトを考えると、日本に原子力爆弾を落としたコトなど、アメリカは当然だと思っているのだと思い知らされた気がします。
原子力に対する恐ろしさをあまり感じない人々が、政権の中枢というコトは恐ろしいコトです。
浜岡原発以外は推進するというのが、日本政府の見解だとすると、「首都圏から遠い場所ならどんなに原発があっても良いのだ」と言われている様な気がして、何だか不快ですね。