2011年06月08日

受難が続く若者世代

年金の受給年齢が遅くなるのに合わせて、高齢者雇用を拡大する方向に進んでいるコトも必要だとは思うが、それよりも問題だと思われるのは若者の非正規雇用が三割も居るコトと、若者の失業率が高いコト。

加えて、全国の児童相談所に寄せられた児童虐待相談の対応件数は、過去最高を更新した
となると、いわゆる「貧困の連鎖」が心配になる。

無論、今の子供達は昔の子供と比べると我慢強くナイという部分もあるとは思うが、それでも昔だったら、中卒でも正社員として働くのが当然という社会の暗黙の合意があった。

しかし、今では非正規雇用の方が、将来的に賃金を抑えるコトが可能だからと、雇用者側がなるべく正社員として採用しないで済む方が楽だと考える様になった。

それは、会社自身も余裕が無くなりつつあるというコトも原因だろう。

ともあれ、高齢者が後進に道を譲って、若者に職を譲るというコトにならなければ、マスマス若者の正規雇用は難しくなる。

確かに、高給を貰っていた高齢者を無職になるよりはイイだろうと、以前よりも安く雇用出来るのであれば、若者に一から手をとって教えるよりも、ズッと役に立つに違いない。

しかし、何時までも若者に技術を付けさせず、そのまま高齢者になるのであれば、そうした人々は何れ社会のお荷物になる可能性が高い。

そうした先のコトを考えるのであれば、やはりもう少し日本も若者のコトを真面目に考えた方が良い。

人生は厳しいモノである。

だとしても、社会で支え合って、なるべく脱落する人を無くす努力をするかしないか、それで未来が決まるのだという明確な意思を打ち出すべきだ。

政治家は投票してくれる人が大事からだろうが、高齢者の方を優先して、どちらかというと若者には冷淡だけれど、こうした社会が続いて、今だけ良ければという考え方の先には、「日本沈没」あるのみだろうと思う。
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