世界一になった途端に、チヤホヤしたり、にわかファンが続出している「なでしこフィーバー」を見ていると、日本人のセコさが気になる。
熊谷選手が、都内で「祝勝会」と銘打たれた合コンに出席した際、同席の大学生にツイッター上で発言を実況されてしまったのが、大問題になっているけれども、酒の席での話でアレコレ言われるというのも、若い人にはお気の毒。
タマには、ハメも外したいだろうし、悪ぶりたいコトもあるだろうし。
ドイツ女子1部リーグの強豪クラブが女子W杯ドイツ大会で快進撃を見せた日本人選手の獲得に乗り出したというのは、本当に良いニュース。
男子と比べると、劣悪なサッカー環境なのだから、新天地で輝いて欲しい。
オリンピックにしても、一時だけ騒いで忘れてしまう様な感じの日本で、本当にスポーツが強くなるというのは無理な話。
平時から、ある程度の投資をせずに、果実だけを受け取りたいというのは、虫が良過ぎる。
オリンピック誘致などに使うお金があるのなら、もっと選手育成にお金を使えばイイのに。
どんなスポーツも、下手をすると事務局の人が安定的に給料を得ていて、世界で戦う選手には雀の涙しかお金が回らないなんて話も多く。
オリンピックが、過去とは違いプロ化しているのだから、日本だけ知らんぷりというのでは勝てるハズもナイ。
今、中国の躍進が目覚ましいのは、昔のソビエトみたいにお金を使ったり、選手を止めた後の保証が手厚いからだろう。
全ての競技者に対して手厚くお金を渡せないのであれば、せめて金メダルを取ったら、一生安定的に暮らせるだけの金額を年金で出すとか、何らかの魅力的なコトが無ければ選手は気の毒だ。
仕事柄、スポーツのし過ぎで身体を壊す若者を知っているので、そんなリスクを考えれば、せめてもう少し成功報酬があっても良いのではないか。
その時だけ浮かれさせて、忘れたらポイみたいな仕打ちでは、選手の人生設計など立てられないだろう。
体育館などのハードにばかりお金を出さずに、選手本位の支出を期待したいものである。