松本山雅の練習中に倒れ、急性心筋梗塞で死去した元日本代表松田直樹選手の告別式が行われた。
長野市には今年から長野パルセイロというチームもJFLでプレー出来るコトになり、松本と長野のチームで競い合うコトで、サッカー熱が盛り上がろうとしていただけに、とても残念だし、あれだけの選手を若くして亡くしてしまうコトは、本当に日本のスポーツ界にとって損失だと思うのだが、それにつけても「AED」での蘇生を試みていたならばという気持ちがどうしても残る。
必ず、生還したとは限らないが、「AED」は何十万もするので、クラブチームの資金繰りが大変なのでという話で濁されてしまうのは、良く良く考えて見れば、完璧に変。
確かに、今回みたいなコトになる可能性は低いけれど、大物選手を数十万でクラブに呼ぶコトなど、完璧に無理な話。
投資という意味で書き込むのは、如何なモノかと思って前から書きそびれていたが、今年度の選手の年俸という投資を水の泡にして、その上に人の命を助けられたかもしれないのに、亡くしたというコトを考え併せると、如何にその数十万をケチったコトが、馬鹿げた投資だったのかは誰にでもスグ判るハズ。
結果論と言う人も居るかもしれないが、そうではナイ。
日本のスポーツに対する態度が、一貫して上手くいったら、その時だけチヤホヤするが、平常時からある程度のコストを覚悟して、長い目で選手を育てるという視点が欠落しているからだ。
世界一になったからと、脚光を浴びている「なでしこJAPAN」も、その例外ではナイ。
大変なトコでスポーツをしていたから、ハングリー精神が培われたという問題にすり替えられては困るのだ。
最近、酷暑続きの日本列島でサッカーをするコトの大変さとか、様々なコトを総合的に考えれば、何より人命に係わるコトは、全ての費用に先駆けて支出すべきコト。
オリンピックの時にも書いているが、その時だけ自力で勝利して欲しいなどという馬鹿げた考えは、早く卒業すべきだ。
本当に、世界一になって欲しいのであれば、金銭面を含めてスポーツ選手ををバックアップすべき。
世界水泳でも、誰一人として金メダルを獲れなかったというコトは、選手だけの責任ではナイのだという自覚を個人が持つべきだろう。
子供手当てなど出したくはナイが、子供がドンドン生まれて欲しい的な発想もしかり。
社会が望むべき方向に動くタメには、ある程度の負担は必要で、しかもそうした予算が、実際の選手達に還元されずに、老兵の役員達に高額なお金が渡るという構造こそ、真っ先に破壊すべき日本の悪弊だと思う。