日本の中で、一番人口が多かった団塊の世代が今、年金受給者になろうとしている。
この世代に支えられて来た上の世代の老後は安泰だったが、果たしてその下の世代では、本当に団塊の世代を支えるコトが出来るのか。
過疎化や少子化の影響があるのかもしれないが、私の卒業した中学の同年生の合計は123名であった。
あまりに簡単な数字なので、今でも覚えているのだが、団塊の世代の卒業生の方が御客様の中に居らして、その方にお聞きすると、我々の倍以上は居たとおっしゃる。
そして、六年後に中学生になる甥の娘は来年小学校に入学するのだが、我々の世代の半分以下しか居ないという。
長野県の小さな村ではあるが、長野市の地価高騰などで我々が子供の頃と比べると、田畑が宅地になって、結構、沢山の住宅が出来たのだが、とにかく、少子化の影響が大きい。
兄弟の数も、我々の頃は二人と三人が拮抗して一番多かったが、今は、一人と二人が一番多い時代。
おそらく、この調子で進んだら、年金制度が持つとは、正直とても思えない。
団塊難民
この本が出されたのが、五年前だが、おそらく現実はもっと厳しくなっている様な気がする。
日本の将来を考えるのであれば、希望的な観測を止めて、考えうる最大の安心値と最低の不安値を計算して、国民にどうすべきかを問わなければナラナイ。
楽観的になって、既に年金の財源を減らしてしまっているのだが、尚更のコト。
日本が、ギリシャみたいに破綻しないタメには、もっと真剣な議論が必要なのだろうと改めて思う。