南京で虐殺した数が、そんなに多いハズは無いというコトを言いたいのだろうが、平和な国家ではたった一人を殺しただけで、殺人と大騒ぎしているコトを考えれば、例え虐殺されたのが千人程度だったとしても、殺された側は大虐殺と感じるのが普通。
今、読んでいる本は村上春樹の

なのだが、その中に戦争していた人達と、自分達とは関係ないと考えている人が居るけれども、そうではナイという感じのくだりがある。
例え、父親や祖父の時代の戦争だったとしても、その子孫である我々と無関係という考え方を否定しているのだが、当然だと思う。
そういう時代を経て、今があるのだから、過去を全て水に流して欲しいと言ったとしても、無理がある。
無論、それゆえに日本も戦後は、中国を支援して来た過去もあるのだが。
ともあれ、相手の立場になって考えるという態度が、政治家と呼ばれる人達には、とても不足していると考える。
小説家の様に、想像力が逞しくはなれなくても、言わない方が良いコトは黙っているというのが、人間としての処世術。
当時の人口から考えれば、何十万人というのは多過ぎるというコトは、学者が研究して口にするコトは許されても、政治家が言うべきとは思えない。
日本人が「原爆を落としたからこそ、戦争が早く終結したので、日本の傷が浅くて済んだのだから、広島や長崎への原爆投下は正しい」と言われて気分が悪くなるのと、同じレベルのコトなのだから。