2010年の日本の子ども人口(15歳未満)は、2000年に比べほぼ鹿児島県の人口に相当するだけ減少しているというのに、神奈川県は0.3%増で、東京都で4%増。特に、東京23区は、さらにこれを上回る5%増で、それ以外の都道府県は少子化が進んでいるという。
特に、増えている1位が港区、2位品川区、3位世田谷区、4位江東区と聞くと、ある程度リッチな方々が住んでいる場所と考えて良さそうだ。
本日、読んだ本は、
下流社会 第3章 (光文社新書)
流石に三作目ともなると、徐々にインパクトに欠けて来ている感じもするのだが、著者の周囲の人々の多くのインタビューや座談会に登場する女性は、とても専業主婦志向が強い。
となると、結婚して、子供が持てるのは、東京のかなり立地が良い場所に住めるだけの収入がある男性というコトと、リンクしている気もするのだ。
地方では、余程の人以外は、専業主婦を目指すというのは、無理かもしれない。
少なくとも、子供が学校に行く時期になったら、働いて家計を助けなければという人は、とても多いだろう。
しかも、子供が下宿して大学に行くとなると、授業料の他に、生活費もかなり掛かるのだから、親はとても大変になる。
親がどんなに苦労しても、都会に出て学んだ男女はそのまま都会で就職して、結婚という人も多い。
かくして、地方はドンドン人口が減少して行くのだろうなと、改めて感じた。
自然が豊富な地方で、生きて行くタメには、都会の人々とは違って、強い勤労意欲と、どうしても地方で住もうという硬い意思が無ければ無理になりつつあるのかもしれないと。