認知症高齢者は現時点で300万人を超え、2002年の149万人から、この10年間で倍増しているというが、おそらくそんなものでは済まないと思う。
何故なら、完全に認知症になったお年寄りを見て、『あぁ、数年前の変な出来事は認知症の始まりだったのだ』と思うコトは、何度もあるからだ。
早期発見、早期治療とガンみたいに言われているけれども、どちらも早期治療しても治り難い。
おそらく、最低でも倍以上の認知症患者は存在すると考える。
何故ならば、自分がボケているコトに気付かないのが認知症。
認知症かもしれないと、本人が受診しようとは滅多に思わないのだから。
周囲の人が、何度も何度も同じ話を繰り返すのに気付いて、受診させるにはかなりのライムラグがあると思われる。
歳をするのは、誰もが避けられないコト。
細胞が老化する限り、おそらく認知症も避けられないと思う。
寿命が先に来て、認知症にならずに亡くなるコトが可能か否かだけの問題で。
その辺を理解しなければ、認知症を在宅で介護なんて、簡単に言えるとは思えない。
認知症の大変さは、身をもって経験しなければ判らないコトの一つに挙げられる可能性が高いのだから‥‥