困っている人に冷たいというコトが日本で頻繁に起きている。
当然、日本の先を行くアメリカもそう。
だから、オバマ大統領が再選されたのだと思うが。
共和党と民主党の違いを、歴史的に説明してくれたのがこちらの本。
格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略
そして、格差是正するタメには、やはり税金による所得の再配分が必要だと書かれている。
約三十年前のアメリカの勤労所得の最高税率は70%、少し前は35%、長期キャピタルゲインの最高税率は28%、それが15%になった。そして、最高法人税率は48%で、今は35%だという。
日本も、似た道を進んで来たと言っても過言ではナイ。
訳者あとがきにも書かれているが、アメリカにおいて極端に貧富の差が広がったのは、経済のグローバリゼーションや技術革新などの市場や経済の趨勢のためでなく、政策によるものだ。
労働者が非正社員化になり、働いても働いても貧困から抜け出せない「ワーキングプア」層が拡大しつつある。
要するに、日本はアメリカ盲従を止め、過去に豊かだった時代の税制を取り戻す努力の方が、消費税増税よりも大事だというコトだ。