同時にリスクも有るのだというコトを教えてくれる格好の本。
ユグドラジルの覇者
金融資本主義といわれる現代に於いて、本当に人間に必要なモノは何かというコトを逆説的に教えてくれる本かもしれない。
人間の欲望というモノは限りなく、際限なく手に入るモノは全て手にしたくなるものではあるが‥‥
ともあれ、本当に必要なモノは絶対に金では買えない。
綺麗事を言うワケではないが、金で買えるモノは金が無くなれば全て失ってしまうモノだ。
この本の中にも食料の大切さが指摘されているが、猫の額ホドの土地しかナイ日本でこれ以上農業が衰退した時に、本当に安全保障上、心配が無いのか。
安易にTPPなどに走って大丈夫なのかというコトを、改めて痛感させられる。
タダ、これはネット・マネーの壮大な物語なのだが。
よく作家は、処女作を上回る小説は書けないと言われるものだが、この著者の近作を読んでみたいものだと痛切に願う。