政府は、生活保護費のうち食費など日常生活にかかる費用を賄う「生活扶助」の基準額について、2013年度から3年間かけて8%引き下げる方針を固めたというが、結果、最低賃金も据え置きとか、賃下げに繋がるのではないかという危惧を拭えない。
雨宮処凛の「オールニートニッポン」 (祥伝社新書)
この本にもあるが、政策として正社員を減らし、非正規社員や短期労働者を増やして、製造単価を下げるコトばかりして来たけれども、その結果、若者はあまりお金を消費しなくなったのではないか。
多くの人々が、今の若者は車に関心がある人とホトンド無い人に分かれ、しかも関心が無い人の数が増えている気がするとビックリしている。
昔だったら、運転免許を取得すれば、ドライブをしたくて仕方無かったものだが、今の若者はエコというか、自転車ならガソリンも不要で、手軽だと思っている。
だから、あまり行動範囲も広がらずに、手近な場所でカラオケやゲーセンあたりで遊んでいて、それでイイのかと思ってしまうみたいな感想を漏らす方も、結構存在する。
だけど、今みたいに人生の先が読めない時代だと、積極的にお金を使わない生き方を選択する方が賢明なのかもしれない。
給料をカッコいい車に注ぎ込んで、モテたいと思った若者が多かった時代とは違うのだろう。
でも、だからこそ不況なのだし、だからこそ若者の賃金が不当に安く抑えられているのではないか。
まず、同一労働同一賃金を選択して、雇用環境を整備すべきという、上記の本に出て来る主張はとても正しい。
支出を減らす政策ではナク、大衆の収入を増やして個人消費を増やす政策に一刻も早く転換すべきだと思うのに、実に真逆の政策ばかり、推進される世の中だとガックリくる。