2013年03月29日

生活保護を抑制する裏で

家賃の安い市営住宅に移るコトもままならず、新しい仕事も見つからずというコトで、卒業式の朝、小学校生活最後の登校をするはずだった少年の首を絞めて殺害したのは、母親だというのだから気の毒だ。

日本国憲法には、国民の生存権が書かれているというのに、不心得者が居るからといって、本当に困っている人々が生活保護を受けられず、亡くなったり、心中しようとする事件が時々ある。

「生活保護」を受給するのは恥というマイナス・イメージをマスコミは流しながら、弱者を叩く。

本当に叩かれるべきは、税金のつまみ食いをしたり、無謀な投資で赤字財政にした人々なのだが、滅多に行政は叩かれず、納税者が晒される。

ともあれ、景気の循環という意味では、働かなくても確たる理由があるのならば、生活保護の受給者も存在意義はある。

殺されてしまった少年が、将来、社会に貢献する人間にナラナイと、誰が断言出来るのか。

そもそも、非正規雇用の人々が安い賃金で働いていたりするから、世の中の物価はさほど上昇しないで済んでいるというのに、そういうコトは甘受して、その人々の生活が崩壊した時に、知らん振りをするというのは変な話。

誰でも、生きて行く上では、霞を食べているワケではナイのだから、時として苦しくなるコトもある。

「アベノミクス」だ何だと大騒ぎしていても、その分け前に与れるのは、持てる者達だけ。

少なくとも、運に恵まれない人々には、出来る範囲で分け与え、再出発への助走時間を提供すべきだろう。

でなければ、何れ因果応報で、自分にもそうした悲劇が待ち受けているかもしれないという想像力を、国民全体で分かち合うべきだと思うのだが‥‥
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この記事へのコメント
世の中には様々な状況の人がいて、収入にしても多い人もいれば少ない人もいますし、職業もすべての業種が大きな収益をあげることができるものでもないですしね。必要な職業だからといって必ず収入が多いとは限りませんし、収益があがらないからと言って、収益があがる職業を皆が行なう訳にはいきませんし、バランスでもって維持されている部分が多かれ少なかれあると思います。
だからこそ、相互扶助でもって、最低保証をする必要があると思います。今は生活に困窮していない人もいつ生活が苦しくなるかは分かりませんし、想像力を働かせて、セーフティーネットを作る必要があると思いますね。
Posted by 鍼医K at 2013年03月29日 23:20
お笑い芸人の問題から始まった生活保護。
マスコミには不正受給などが大々的に取り上げられ、ほんとの社会的弱者を軽視した一つの悲しい事件です。
Posted by takachan at 2013年03月30日 15:13
鍼医Kさん、全くですね。

今、大丈夫でも、将来は判らないのですから、保険と同じで掛け捨てになった方が良いと思って、助け合うべきだと思います。

無論、非常識な人達は排除すべきですけどね。
Posted by koyuri at 2013年03月30日 19:29
takachanさん、要するに助けられる身内が存在するかどうかであって、一応は助けておいてから、身内に請求可能ならするとか、やり方は幾らでもあるでしょう。

緊急避難としての生活保護を柔軟に活用すべきだと思います。
Posted by koyuri at 2013年03月30日 19:32
 
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