年金に計約10億円の未払いが発覚したけれども、職員から指摘があったにもかかわらず、日本年金機構は約1年も放置し無為無策のまま業務を継続し、子供じみた言い訳に終始して責任逃れをしているという。
5000万件の未統合の記録があることが判明して、国民から猛反発を受け、社会保険庁や監督責任がある厚生労働省は猛省を促され、日本年金機構になって、国民に信頼される年金給付を誓ってもダメだったというコトだろう。
福島の原発事故といい、誰もが責任を取らない無責任社会が横行している限り、全ての機関で類似のコトが繰り返されるに違いない。
そもそも、「自己責任」という言葉を、国民に迫っているのでは無かったか。
ちっぽけな個人には、「自分のコトは自分で」と生活保護も切り詰めさせ、親方日の丸の人々は、ハチャメチャなコトをしたとしても、全く責任は問われないというのは、本末転倒ではないのだろうか。
少なくとも、グリーンピアでの損失などが無ければと思うと、多少なりとも無茶苦茶な運用をした人々には、損失補填をして貰いものだが、たとえ「焼け石に水」だったとしても、そんな話は聞いたコトもナイ。
税金の無駄遣いを止めれば、困っている人々を助けるコトは可能だろう。
そもそも、困っている人を生み出さない社会を構築するのが使命なのだと思うが‥‥
しかし、自分達の保身に走り、失敗やミスを隠蔽している今の社会では、そんなコトは望めまい。
我々は、言われなくても「自分の身は自分で守る努力を続けるしかない」のだけれども、だからといって、無責任が許されたままの社会でイイのだろうか。
「絶対にTPPに反対する」と言って当選して、平気でその反対のコトをしている政治家とか、もし、それ故に日本社会が打撃を受けたとして、どう責任を取るつもりなのか。
おそらく、それすらもスルーしてしまうのだろうと思うと、本当に末恐ろしい社会である。