だからといって、一方的に自分の考えが正しいと言われてもと思ってしまう本が二冊。
どちらも、正しい部分もあるのだが、人生と言うのは理想とは違ったりするものという視点が欠けている気が。
誰だって、自分の思い通りの人と巡り合って結婚し、子供にも恵まれたら言うコトは無いのだが、そうではないから小説が読まれたり、哲学が生まれるのだという根本的な発想が不足してないかと思ってしまう。
特に、男性目線の考え方として、なるべく早く結婚して、専業主婦としてたくさんの子どもを産み、育児に専念する。少し前まで、日本人の女性は、特殊な家庭環境に生まれなければそれが当たり前だったという発言は、あまりに日本人の歴史を知らな過ぎる。
通常、貴族階級以外の日本人は昔から、男女の区別無く、一生懸命働いて、子供も産んで育てるのが当たり前だったワケで、戦後の高度成長期に専業主婦が増加したダケ。
女性医師や歯科医師には、独身や離婚経験者が多いという指摘も、男の浮気だけではナク、安定的に収入があれば、不満足な夫に三下り半を言い出せる女性も居るという視点が欠けてないのだろうか。
ともあれ、日本の少子化の解消には、フランスみたいに男女が共に自立して、婚姻関係に関わらず子供を産みたい時に産むといった、斬新な関係に突き進むしかナイ。
現状を変えられないのであれば、現状でどうすれば何とかなるかという視点がなければ、全ては夢物語で終わってしまう。
女性が働きながらも、子育てが出来る環境が日本に普通に整わなくては、セックスレスと共に、少子化はこのままドンドン進むだけだろう。