こちらの本を読むと、
今や、がんは遺伝子診断が行われているだけでナク、「がんを抑制する遺伝子」というものを体内に注入して、がん細胞のアポトーシス(自殺)を促す治療が、一部の臨床現場では実際に行われているのだそうです。
しかし、遺伝子そのものが問題というよりも、「遺伝子の働きをコントロールする仕組み」が病気の発症に関係しているのであれば、体にとってあまりよくない環境、あるいは生活習慣というものが、遺伝子の働きを本来とは違ったものにしまい、それが体調不良という現れてしまうケースがほとんどではないか。
「環境や生活習慣を見直し、本来の健康を手に入れる」プロセスを「体質改善」と考え、「環境=後天的に影響を与えるもの」を見直せば、体が本来もっているはずの「自然治癒力」を引きだし高められると著者は主張しています。
それには、自然と共生し、リラックス効果がある自然の色彩に触れることであったり、水の流れる音を聞いて、心を安らかにしたり、樹木から出ている芳香性物質でリラックスするべきだと。
日の光を浴びて、体内時計をリセットし、温泉やお風呂で体に良い刺激を与えれば、「遺伝子で決められた体質」は変えられなくとも、遺伝子の「現れ方」の歪みは解決可能できるのではないか。
時間が許すならば、森林の中を歩いて「母なる大自然」に包まれるコトこそが大事なのだということです。