というのは、数多く存在しているのだろうなという気がしたのが、佐村河内氏の会見。
我々世代だと仮面と聞いて、思い出すのは、
上記の本を書いた天才小説家でありながら、非業の死を遂げた三島由紀夫だったりするのだが‥‥
最期は、マッチョな肉体と精神を求めて行き着いた先が、割腹自殺で生涯を終えた作家の様に、真の自分と仮面をつけた自分との分離が出来なくなる人も世の中には多く。
昨日とはうって変って、「柏市連続通り魔事件」はワイドショーの片隅に追いやられてしまったが、ネットでは「容疑者の異様な犯罪歴と生い立ちが明らかになった」という。
そういう意味では、こちらは「悪を持って悪を制する信念と正義」に魅入られて、自分を無くしてしまったのかもしれないが。
そもそも、本当の自分に巡り合えるかどうかは判らない。
だからと、適当に自分に似合いそうな仮面を見つけて、それを着けて生きているとマスマス本当の自分がどうなのか判らなくなる。
ともあれ、少し前にも少女連れ込んだセレブニートの事件があったと思うが、若いのに真の意味でやりたいコトが見つからず、仕事も無くて時間を持て余していれば、何か自分の存在を世間にアピールしたくなるのも当然かと。
「金があっても幸せにはなれないんだというコトを」なんて広告をしているが、過去にそういう人々を見ているからこそ、別にお金持ちにならなくても、実感している身としては、自分で稼いで暮らせるというのは有難いコトであるとともに、「知名度があるから、『賃金を上げなくても、人が集まる』という考え」の会社で働かされてナイ幸せをしみじみと感じる。