我々は、自然治癒というコトを知っているつもりになっているが、人間も動物の一部と考えると、もっと深く再生する力という根本を知っていた方が良いのではと思える本がこちら。
人間よりも、再生力が高い両生類や昆虫の中には、手足が切れて無くなっても、元に戻るイモリなどが存在する。
脳を取り出しても再生するオタマジャクシやグッピーも居るけれども、我々人間は流石にそうはいかない。
だけども、人間とて傷が修復されたり、骨折しても、アキレス腱が切れても自然に治る。
それは、どうしてなのかというコトを図などを使って詳しく説明してある。
消化管は傷つきやすいが、それを見越して活発な新陳代謝を基本とする修復機能を準備していて、傷の度合いによって、巧みに修復メカニズムを使い分けているのだとか。
特に驚いたのは、胃潰瘍の原因菌として忌み嫌われているヘリコバクター・ビロリは、胃酸を中和する能力を持っているので、食道が塩酸にさらされて損傷することから守っていて、除菌してしまうと、食道腺ガンが増加するのだとか。
何でも新しい療法に飛び付くのは止めて、勇気ある方々の結果を見てから、どうするべきか判断した方が良さそうてすね。