色々な思惑がひしめいているというコトを、マザマザと思い知るのがこちら。
ストーリー的には、落ち着くトコに落ち着いた感じなのですが、とにかく、人間をコマとしか見てない感じの上層部の人々の描き方が上手い。
日本では、こんなに非情にはなれないでしょうが‥‥流石に、米国企業に在職していた方は違いますね。
グローバル化の裏側をたっぷり読ませて頂いた気がします。
日本の甘ったれた世界観などが、ふっ飛びます。
著者の小説は、初期の方が断然良かったと思ってましたが、この作品は別。
国際謀略ものが、得意な作家なのかもしれませんね。