2014年04月10日

科学者に非情の国

昨日の続きみたいな話ですが、いわゆる世紀の大発明・LEDを発明した方の本も読んでみました。


発明の特許すらチャンと取ろうとせず、儲けが出たら報奨金がたったの二万円では、何の為に研究したのかと誰でも怒りたくなるでしょう。

加えて、研究を続けたいという人を、出世だからと研究し辛い部門に配置転換する様な会社では‥‥

一審判決で約八百億という巨額の勝訴を収めつつも、二審で約八億という僅か1%の額で和解しなければならなかったのは、結局は時間の無駄遣いを避けるタメ。

日本の偽証すらも許す裁判では、会社と訴訟しても簡単には勝てずに、日々を虚しく過ごすだけ。

日本社会への恨みつらみが満載です。

ともあれ、科学者がチャンと金銭的にも報われる社会になるのであれば、日本ももっと前向きに発展するでしょうが、研究者といえども、滅私奉公的ではモチベーションが持続し難いと思います。

そもそも、発明が無ければ大きな利益は無いのですから、少なくとも儲けの一定割合は発明した人に与えるという「やる気」を出させる工夫をしないと。

昨日の本に引き続き、教授が就職を決めるという現状では、自分の目指す研究の会社に勤めるのは難しいでしょうし、そもそも、何処が自分に向くかというコトを自分で決められず、貴方任せで大丈夫なのかと。

米国の制度が素晴らしいと手放しで絶賛するわけではありませんが、少なくとも研究者を大事にする国で無ければ、日本は繁栄しないだろうと思います。

正に、日本は「木を見て森を見ず」という社会なのだと思ってしまいました。
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