ネットで、福島の医療の現状について書かれているのを読んではいたが、書籍になってしっかりと検証された話をまとめて読むと、本当に呆れた現実に驚かされる。
ある母親のもとには、「二次検査の必要はありません」という通知が届いた。
[A2判定]の場合は5.0ミリ以下の結節、もしくは20.0ミリ以下の嚢胞の存在があるのだけれども、二年後以降の再検査までの「経過観察」なのだという。
チェルノブイリでも、子どもの甲状腺癌の発症のピークは事故から4年後だった。
フクシマの事故からわずか一年で、10人中3〜4人の子供の甲状腺にしこりや嚢胞が見つかったというのに‥‥
しかし、超音波検査による画像を公表せず、セカンドオピニオンも必要ないというだけで無く、むしろ、これを禁ずるように働きかけている‥‥
故に、母親は「遺伝と言われても自分のせい、原発事故としても給水車に子供連れで一緒に行って被曝させた自分のせい」と自らを責めている。
子どもの甲状腺の検査、二次検査というと、どこの医療施設も「できないことになっている」と受け入れてくれないが、気骨のある町医者の内科医がこっそり検査してくれたら、7ミリの結節が見つかった。
わずか10秒の検査で、[A1判定]で「異常なし」と通知されていた子どもにも約2ミリのしこりが見つかったという。
これこそが、我々日本国民の多くに全く知らされてナイ、「福島の真実」なのである。