世の中は、必ずしも綺麗では無いのだというコトを詳しく説明した本がこちら。
例えば、簡単には許可されない生活保護を獲得させるタメに、いわゆる『貧困ビジネス』の人々はチャンと台本が用意してあって、申請の前には何度もロールプレイングさせて、如何に自然にしゃべらせて、認めさせる様にするかという具体的な話とか‥‥
何事も仕事となれば、念には念を入れるもので、相手をしてくれる人達のウイーク・ポイントまで調べあげられていて、ココを突くと気の毒に思ってくれるという指導までしていると。
貧困や、博打、売春など、世の中に存在していると困るものに対して、どういう感じで輪郭をぼやかせて、世の中に存在感を消しつつ、存在している様子とか。
世の中の裏側を知るという意味では、読む価値のある一冊。
それにしても、本当に困窮している人達を救えず、上手に申請する人達が上手い汁を吸うというのは、この本の前に、「また福祉が人を殺した」を読んだだけに、何ともやりきれない気持ちになるのだが‥‥