2014年07月23日

忘れ去られる貧困問題

日本のマスコミというのは、ブームが去るとあまり話題にならない場合が多いと思う。

「貧困問題」もその一つ。

「年越し派遣村」の尊重を務めた湯浅誠さんの本を久し振りに読んでみた。


貧困問題など無縁だと思っていても、結局、チャンとした労働者になれなくても、生きるタメには働くということになると、「どんな低賃金でも働きます。どんな現場でも行きます。どんな労働でも文句を言いません。給与明細を求めません、どのような誓約書でも書きますよ」という労働者にならざるをえない。

そうしないと生きていけないから「NOと言えない労働者になって労働市場に戻っていく。

労働市場がそういう人であふれると、雇う側は、日給五〇〇〇円でこれだけ働く奴がいるのに、なんで一万円をかけて人を雇わなければいけないのだという話になって、労働市場は急激に崩れていくというのです。

思えば、残業代をゼロにしようとか、労働者に有利な話と見せかけて、実は大変になりそうな話が多く、正社員を減らす方向により動いていると思います。

しかも、貧困率については、この本が書かれた時に調査されたきりで、現在の調査報告はありません。

平成22年国民生活基礎調査の概況の中の貧困率の状況なるものが、現在はもっと悪化しているのではないかという推測もあり。

格差社会の格差が拡大すれば、より国民が暮らし辛くなるばかり。

この春の消費税増税で、より困っている人は増えているに違いありません。
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