「MMPI」という略称で知られ、精神疾患のある患者を判定することが当初の目的で、主に医療現場で使われる心理テストが、教員採用試験の適性検査として使われていたという。
質問の中には、「キリストの再臨を信じる」とか「キリストは水を酒に変えたことがある」など、キリスト教信者である人には過酷な問題が出たそうだ。
MMPI ミネソタ多面人格テストの中には、「ふと自殺を考えている自分がいる」、「実を言うと同性の方に興味がある」、「他人に言ったら人格を疑われるような恐ろしいことを考えることがたまにある」、「自衛隊員(兵隊)になってみたい」、「法律は全部なくなったほうがよい」など、ネットで検索すると色々な問題があるみたいだが、ちょっとプライバシーに踏み込み過ぎではという質問も多いのではないか。
このテストに関しては、公務員の採用試験での実施例が人権侵害にあたるとして12年6月の衆院法務委員会で質疑があり、滝実法相(当時)が「認識が薄かった」と釈明するなどした経緯がある。不適切な質問の削除など改善の動きもみられるが、教員採用の現場で、差別につながりかねない検査が行われていたという。
それにしても、人を枠にハメたがる様な時代に、違和感を覚える。
衆議院の解散は、総選挙は12月14日になる見通しだけれども、12月10日には「秘密保護法」の施行日なので、その問題を隠したいのではないかという見方もある。
「治安維持法」が存在した、戦前の日本へ逆戻りしてしまうのではないかという危惧を覚えずにはいられない。