イギリスの医学誌「British Medical Journal」は、牛乳摂取量の多い人は、少ない人と比べて寿命が短く、女性では骨折が増えるとの研究結果を紹介しているとのコト。
しかも、チーズやヨーグルトの摂取にも疑問を呈しています。発酵乳製品に多く含まれている「ガラクトース」という物質が、動物実験により、老化を促進し寿命を縮めるのだという。
牛乳の主成分である「乳糖(ラクトース)」は、消化酵素・ラクターゼによってグルコースとガラクトースに加水分解されることで、小腸からの吸収が可能になるわけですが、発酵乳製品はラクターゼの代わりに乳酸菌の働きで分解が起き、ガラクトースがつくられるわけです。そのガラクトースが私たちの体にダメージを与えるのが原因らしい。
アメリカ人女性は8人に1人が乳がんになるといわれるのに対し、日本人女性は20人に1人ほどではありますが、その数は年々増加しているともいわれています。がんの発生には環境、ことに食生活が深く関わっているということは周知の事実であり、戦後、日本の伝統的な食生活のシステムは、根底から覆され、日本人の食事がどんどんアメリカ化していったわけで、その象徴的な食品が牛乳だというのです。
ともあれ、アレルギー体質故に、牛乳はあまり飲まないのですが、やはりカルシウムが不足してそうになった時に、ヨーグルトを食べると睡眠がしっかり取れる気がします。
無論、カルシウムを薬剤で取る場合は牡蠣などの殻を主成分とするモノもありますが。
ともあれ、完全に牛乳を制限すべきとは思えませんが、無理をして牛乳を摂取する必要も無いと考えます。
前にも書いたコトがあると思いますが、現在の日本では特定の栄養素は何か一つだけで摂取せずとも、他の食品で代用出来るのですから、なるべく、一つの食べ物から同じ栄養素を摂取しようとするのではナク、より多種から摂取した方が、身体に良い可能性が高いと思います。