福島原発の事故以来、何れ爆発的に「がん患者が増大する可能性」は指摘されていた。
なぜなら、チェルノブイリ原発の事故により、既に類推されていたからだ。
被ばくによる健康被害が水面下でしきりに囁かれていても、中々真実は明かされない。
北茨城市で子どもの甲状腺がんの調査の結果、昨年1年で3名が甲状腺がんだと診断されていた。
北茨城市の平成26年度調査の受診者は3593人で、そのうちの3人ということは単純計算で1197人に1人という有病率、福島の5月中間とりまとめの3000人に1人よりも2.5倍の数字だという。
細かいデータも福島の数値を上回っていた。同じ平成26年度調査の受診者数3593人中、二次検査が必要とされるB、C判定が74人(2.06%)。条件が異なるので単純に比較できないが、福島での5月の中間報告では受診者数148027人中、B、C判定は1043人(0.9%)。北茨城市の方が倍以上だというのは、福島県内のいわき市より1年後の検診だからとしても、チェルノブイリの時も、がんの発生数は少し離れた地域の方が多かったはずだ。
それは、本当に近い場所ならば遠くに疎開してしまうというコトもあるだろうが、人間の身体は過度に汚染されてしまうと、一気に毒を捨て去ろうとするので体内に残り難くなるけれども、ジワジワと汚染されると体内に残りやすいからではないかという推定もされていたハズだ。
ともあれ、真実を何時までも隠蔽し続けるコトは不可能だ。
イタイイタイ病も、水俣病も、最初は隠蔽しようとしていたが、どうにもならずに結局、白日の下に暴かれた。
ともあれ、もっと早くから何らかの手を打っていれば、不幸になる人々は減っていたという過去がある。
おそらく、このままでは被害を受ける人々が増え続けるに違いない。
一刻も早く、真実が明らかになり、少しでも助かる人が増えるコトを祈るばかりである。