本当に大変なコトなのだというのが、最大の感想。
小説を書くコトを生業とするという試練について書かれた本であって、ストーリーの本筋は男女の話ではナイが、それゆえに普遍的な話になっているのが、こちらの本。
ともあれ、明治の頃なら、のんびり小説を書いたとしても、かなり生活は楽に出来たらしいが、今や趣味は多様化しているし、小説を書いても、以前の様に金銭的には報われなくなっていると思われる。
それゆえ、そうした才能がある人々が、漫画家に流れたり(全部、自分で書かなくても原作者として)、シナリオライターになったり、ゲーム製作者などになったりする時代にあって、長編小説を書き続けるというのは、簡単ではナイだろう。
本が売れない時代になっているという。
図書館には、新刊は置かない方向に行くのかもという話もある。
だが、本好きにとっては、もう本の置き場の限界を迎えてしまえば、買った本を売るという行為に抵抗があれば、図書館に行くしかナイ。
というワケで、懺悔的にほんの少しだけ本のさわりをブログに書いて、著者への罪滅ぼしをしている様なものだが‥‥
基本、読んで失敗したという本については、取り上げない方向なので。
何事も仕事となれば、大変ではあるが、そういう意味で作家になると、どうなるのかという部分にスポットを当てた小説だという気がする。