2015年12月11日

日本社会で生きるということ

日本の場合、「世間」は変わらないと思っている。と同様に、個人も変わらないことを望んでいるという傾きがあると思います。したがって、日本に革命が起こったことがないのは、世間意識というものがあるからですと著者が述べている本は、こちらなのだが、確かに言われてみれば、そうなのかもしれない‥‥


であればこそ、「同性愛は異常」とやじを飛ばした岐阜県会議員が、同性愛は個人の自由だけれども、少子化は問題と言いながら、子どもが生まれない同性婚を容認している社会が異常と述べれるのであろう。

おそらく、この方の頭の中には、自分の常識は他人の非常識かもしれないという意識は皆無なのだろうし、マイノリティの人々の気持ちを忖度する必要はナイという、狭い世間の中で生きているというコとなのであろうから。

加えて、日本で革命が起こったことがないのは、言葉遣いで上手に誤魔化されやすいという点にもあるのではないかと思う。

例えば、今、盛んに連呼されている「軽減税率」だが、聞いた感じは良くても、消費税が8%になって、消費が落ち込んでいるにも関わらず、消費税を食料品だけ今の税率に据え置くだけであり、その他の増税をするという話であるので、食料品を免税にするという話ではナイ。

だが、10%に上がるコトは、より景気を冷え込ませると批判されていたハズなのに、何時の間にか既定路線となり、雀の涙ほどの減税を有難がれと言われているのに久しいのだが、正しく理解せず喜んでいる人々は多いだろうと思われる。

軽減税率は高所得者にも適用されて負担軽減となるので、金額で比較するとむしろ高所得者の方が軽減額は大きくなってしまう。

一定所得以上では社会保険料負担は逆進的になっている上に、2000年から2014年までの間に、家計が支払った税や社会保険料を合計した公的負担の負担率は15.7%から18.5%に高まっているのは、社会保険料の負担率が8.5%から10.5%へと高まったから
だというコトを知っている人も少なかろう。

世間に縛られて、自分の生活が苦しくなったとしても、声を上げないのが日本人というコトなのかもしれないが、本当にそんなコトでイイのかと、再考を迫られた本であった。
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