お知り合いのお知り合いなのですが、著者とは全く面識がありません。
タダ、鍼灸の腕はかなり確かな方と聞いていたので、楽しみにして読んでみたのがこちらの本。
この本の中でも紹介されている、『TAO鍼灸療法』という専門誌を何冊か読ませて頂いたコトがあり、その中で一番面白かったのが、『治療院見手覧(ミシュラン)』という企画。
それが、リライトされて書かれているのですが、余程のコトが無い限り、既に廃刊された専門誌をツテの無い方が手に出来るとは思えませんので、読みたいと思う方はこの本で読んで頂くしかないかと。
ともあれ、本格的な話題もあり、そちらは鍼灸の知識が豊富な方で無ければ、理解不能な部分もあると思います。
その辺りは、流して読むしかナイと割り切るか、勉強してでも理解しようとするかに分かれると思いますが‥‥
ちなみに、鍼灸を教えるべき学校が、「鍼灸」ではナク「健康」「医療」「福祉」「スポーツ」という文字を学校名に使いたがるコトへの不満は、当然だと思います。
加えて、臨床経験がゼロでも教壇に立ててしまうというコトの是非は言うまでもナイでしょう。
鍼灸の学校だけで無く、今の日本の教育全体が、コスト意識に囚われている感じがするのですが、やはり学問というのは決してインスタントでは身に付かないのですから、しっかりした教育が行われなければ、結局、衰退に繋がると思います。