昔から、伝記は好きだったのだが、有名な天才達の多くが、大変な幼少期を送っていたとは知らない人の方が多かった。
そういう意味で、著者の意図とは違うのかもしれないが、かなり興味深く読んだのが、こちらの本。
ダヴィンチ、ニュートン、エジソン、アインシュタイン、ジョブス、そして日本からは夏目漱石が登場している。
中には、生い立ちについて、ある程度知っていた人物も居たけれども、改めて細かく知ってそうだったのかと思うばかり。
ともあれ、天才がこの世の中に認められるには、支援者の存在があればこそだったりする。
世の中には、支援者無くして埋もれてしまう天才も、さぞかし多いのだろうとも思わなくもナイが、そういう人々を発見して、支援してこそ、新しいビジョンが拓けるのだろう。
そう思うと、日本の教育の画一的さは、天才を産むのにあまり適しているとは、言えないのかもしれない。
これからの日本を成長させるのは、そういう他者とは違う斬新な発想を持つ天才なのかもしれないと、シャープが外資に買われた日に、しみじみと思ったりするのである。