2016年06月06日

食の安全はどうなる?

TPPの問題は、あまり選挙戦の目玉として語られてナイけれども、外国から食料が入りやすくなって、日本の農家が疲弊するかもしれないというダケではナイというのが、こちらの本。


既に、米国はオーストラリアとニュージーランドには、遺伝子組み換え食品の表示の義務付けを廃止するよう求めたという。

何しろ、TPP交渉はベールに包まれたモノなので、日本とどういう条件で決着するのか、皆目判らない状態。

ただひたすら早く効率よく太らせるために、野原の一角にある囲いの中にたくさんの牛を閉じ込め、格安のトウモロコシを与え、自らの排泄物にまみれながら非衛生的であろうと構わない中で、飼育していると、牛の四つの胃が変形するのだという。

特に、重要な第一胃には、最近などの微生物がいて、草の繊維分を分解してくれるのだが、コーンだけだと反芻が不要になるので、大腸菌が耐酸性を持ち、危険な大腸菌に変わるという。

1982年、ハンバーガーによる集団食中毒の時に、世界で初めて腸管出血性大腸菌O157がみつかった。

その後も、ハンバーガーで幼児が亡くなった時に、米国農務省がO157とサルモネラ菌の細菌検査を食品工場で実施しようとしたが、関連の業界団体が農務省を提訴、裁判所は「農務省には違反企業を操業停止にする権限はない」と判断したという。

食品製造のテクロノジー化が進むほど、安全で食品の汚染がへるのではナク、巨大化した加工工場が病原菌を広範囲にまき散らす場所になっているというのだ。

TPP交渉によって、輸出が拡大出来たとしても、食の安全が守れなくなるとすれば、果たしてそれは国益に合致するのであろうか?

少なくとも、お金のタメに安全を売り渡すのは、あまりに危険としか思えないのだが‥‥
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