ミネラルは、体内の生理機能や代謝などの生命活動を維持したり身体の構成成分になったりと、非常に大切な役割を持っているが、体内では作れないので、食べ物として外から摂取しなくてはならないという。
ところが、今の食品はミネラル不足になっているというのが、こちらの本。
ちなみに、ミネラルの中でも、必須ミネラルと呼ばれるのは、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、クロム、コバルト、セレン、鉄、銅、マンガン、モリブデン、ヨウ素なのだが、惣菜・レトルト・冷凍食品など、ミネラルが溶け出た"水煮食品"の増加、加工食品に多用される食品添加物"リン酸塩"によるミネラル吸収の阻害、油・砂糖・塩など、ミネラルを抜かれた"精製食品"の増加により、問題が起きている。
水煮にするコトで水溶性成分が流失、リン酸塩がミネラルと化合してミネラルを体外に持ち出し、精製過程でミネラルが排除されている。
加えて、用水路が整備され水にミネラルが減少、窒素が多くなって成長が促進されても鉄分が低下、水耕栽培された野菜はビタミン類もミネラルも含有量が少ないという。
我々は、なるべく昆布やカツオ節、しいたけや煮干しなどで、だしを作ってミネラルを摂り、非精製の油であるごま油やオリーブオイルを用い、ナッツ類を食べるコトで、ミネラルを補給する努力が大切になっているのだそうだ。