虐待の連鎖の結果みたいな元少年の死刑が確定したという。
事件の背景を思えば、気の毒な部分もあるのだが、日本の刑法に死刑という選択があり、無期懲役が終身刑ではナイと知っていれば、裁判員の人々の結論に異議を唱えるのは難しいが、日本が「超格差社会」に突入しているとなれば、こうしたコトはマスマス増えてくるのかもしれない。
おそらく、実際にあった事件からヒントを得たのだと思われるが、この小説に出て来る女性犯罪者にも、類似の影がある。
本日、読んだネット記事に中学生の娘を風俗店に売る母親も珍しくない沖縄の貧困の残酷な現実というのもあれば、参議院予算委員会で共産党の小池議員が、日本の富豪上位40人が保有する資産の総額は昨年、15.9兆円にのぼり、上位40人が持つ資産はアベノミクスが実行されたこの3年間に2.2倍に急増していて、上位40人が保有する資産総額は、なんと日本の全世帯の下から53%ほどが保有する資産に匹敵する。(格差大国といわれるアメリカでさえ、「上位10%」の富裕層が国民総所得に占める割合が約5割)と真逆な話があって、正に二極分解しているらしい。
単身世帯の約半分は預金も持てなくなっているということだし、生まれる親を選べない子供達が、お金だけでナク、愛情すら与えて貰えない家で、スクスクと育つというのは、かなり難しいかもしれない。
それを肩代わりすべき、社会に余力が低下しているのであれば、これからも破滅的な人生を選択する人々が増えるのかもしれないと思うと、絶望的になる。
もう少し、格差を緩和し、誰もが多少のゆとりを持てる生活が出来る社会にして欲しいのだが、本当にそれを実現しようとする政治家は存在するのだろうか。