表面には見えてこないが日本社会に貧困が忍び寄っている。
本の冒頭に、「生活が苦しい」と感じている人が6割を超えたという。(2014年の厚労省の調査による)
人生を思った通りに暮らせる人は少ないけれども、起動修正出来なくなって、貧困に追い込まれる人々というのも増えている。
見栄もあるので、貧困を隠そうとして、無理な生活をして、より自分の首を絞めてしまう人々も存在する。
とはいえ、やはり、問題は子供を社会で育てるという意識があるかどうか。
親が未熟なのに、子供が成熟出来るハズも無い。
周囲の目配りが無ければ、貧困や虐待の連鎖は続くばかり。
国民健康保険への税金の投入が10年前あたりから、減額されたがゆえに、ますます無保険者になってしまう人が増えたりと、世の中に露わにはならないけれども、徐々に困っている人々は増加傾向にある。
自分は大丈夫と楽観していても、高齢者の9割は「下流老人」になる可能性があるという。
日本は、「一億中流」と思っていた時代は、既に終焉して、「一億のホトンドが下流になる可能性がある国」になっているというコトを、我々は正しく認識すべきなんだろう。