地方に住んでいると、農業の大変さが良く判る。
露地物が本来の味だったり、栄養豊富だったりするのだが、需要と供給の関係で、ハウス物などは高値で取引されるという現実。
形など、味にはホトンド関係無いというのに、ほんの少し不格好なダケで、値段が天と地ほど違う場合すらある。
天候によっては、その年の収穫が激減したり、豊作でも供給過剰になって、値段が暴落したり。
だから、ホトンドの人々は専業ではナク、兼業農家として働いている。
そういう人々には、休日には農業が待っているので、休む暇も中々取れない。
無農薬で作物が採れれば安全に違いナイけれども、人間が美味しく食べたいモノは、他の動物でも食べたいので、虫にやられるのを防ぐには、ある程度の農薬も必要になる。
そんな基本的なコトを知っていればこそ、本日の本の背景も理解可能になるのだが‥‥
TPPがどうなるのか、外資は農協マネーを第二の郵貯マネーとして狙っているのではないかなど、日本農業を取り巻く課題は多い。
ともあれ、遺伝子組み換え食品の安全性は、まだ本当には確認されてナイ。
日本の農業の担い手の高齢化も進んでいるし、食糧安全保障の面からも、日本農業には課題が山積している。
飽食の時代と言われて久しいが、何時までも食料が豊富に存在するとは限らない。
著者の問題提起を、自分のコトとして考えなければ、農業も曲がり角に来ているコトは間違いない。
「日本人は、水と安全はタダだと思っている」と言われて久しいが、水も買う時代になっているし、防衛費も天文学的数字になっている。
今のママだと、国産の食料すら手に必ず入るとも言えなくなりそうだ。
口に入るモノが、肉体を作るのだから、完全に安全ではナクとも、ある程度安全と思えるモノを口に出来るコトが、これからも続くと良いのだけれど‥‥