村上春樹さんの落選は残念ではあるが、ボブ・ディランがノーベル賞を取ったのは、とても嬉しい。
ボブ・ディランと聞くと、我々世代では大ヒットした「風に吹かれて」をまず思い出す。
ノーベル文学賞は、どちらかというと反戦の人々に贈られて来た様な気がする。
村上春樹さんも、小説以外では反戦を表明しているが、出来れば反戦の小説なるモノを是非とも書いて頂きたい。
多少の漏れは、もしかしたらあるのかもしれないが、村上春樹さんの大半の小説を読んで来ただけに、比喩ではナク、象徴的な感じで、今の世界にメッセージを出して欲しいのだ。
正直、ノーベル賞を手にしようがしまいが、村上文学の価値は全然個人的には変わらないと思うのだが、今の『戦闘』すら『衝突』と言い換える詭弁の内閣を、痛烈に批判して欲しい。
鈍感な政治家は、小説として、後世に残るであろう、村上氏の小説に自分がヒールとして描かれるコトに対して嫌悪感を抱くのではないかと思うから。
世界に読者が存在する村上さんだからこそ、実現可能な課題ではないか。
何十年来の願いが、何時か叶えられるコトを何時も祈っている。