この前に酷評した本よりは、世代論的方向で多少面白かったのですが、題名とは違って生まれて来た時代によって、正規雇用がチャンとしていたり、それゆえに、正規雇用の人と結婚出来て、バブル世代は羨ましい的な話です。
ともあれ、そう考えると今の時代の若者の方が、大変な人が多いだろうと、改めて下の本を読み返してみました。
ともあれ、良書だと思う本に、貧困など昔から存在している的な意見が多く書き込まれ、他人の不幸に対して、思いやりが持てないというコトの方が、もしかしたら問題なのかも。
人生を上手く生き抜く術を知らない親に育てられた子供は、貧困の連鎖の中で生きて行かなくてはならないというのでは、社会として実に勿体ない話です。
生活保護などは、弱者を助けるという部分もあるでしょうが、自立するタメに社会が手を差し伸べて、結果、社会に対して利益をもたらす人になって、生きて欲しいという制度。
流石に、老人にそこまで求めるのは無理でしょうが、まだ若者の中には、誰かがチャンと手を差し伸べれば、生き直しが可能なのにと思う人も多く。
人間というのは、自分とは違う人間をどうしても煙たく思う傾向にある様な気がします。
結局、社会が少しでも安い労働力を求め続けた結果、相対的な貧困が生まれているのでは。
今は、見た目だけでは見えにくくなっているけれども、ジワジワと世の中に貧困が蔓延しているのかもしれません。
恐らく、年金がカットされ続ければ、若者だけでナク、より老人にも貧困問題が襲い掛かるでしょう。
誰しも、他人の不幸であって自分とは関係ナイなどと、対岸の火事という認識をしていても、火事が類焼すれば、誰でも一気に困窮するというコトを知っておかなければ、何れ悲痛な声を上げるのは、身近な人だったり、下手すれば、自分自身かもしれないという危機感を抱くべきではないのかと思います。