久々に、かなり驚いたノンフィクションがこちら。
おそらく、この本を読むと福島の人々の虚しさが、より実感出来るのではないかと思います。
東日本大震災の時も、霞が関には関東より西にある都市のホテルの空室状況や、ガソリンスタンドの営業状況が、リストになって詳細に記された文書が出回っていたという。
そして、多くの職員が名古屋、大阪などのホテルを予約し、家族を「退避」させたという。
なのに、まだ汚染されている地域へと帰らなければ、自己責任だと言われてしまう福島県民はどんなに無念であろうか。
そもそも、日本国自体が原爆の開発をしようとしていて、諸事情により、完成しなかっただけで、そうで無ければ最初の被爆国でナク、投下国になっていたという可能性も秘めている。
第二次世界大戦の責任を、しっかり取らなかっただけでナク、福島原発の被災も「自然災害」の如く、責任を取ろうとしない日本。
無責任体質の行き着く先は、弱者が蹂躙される社会が永遠続くというコトなのかもしれない。