2017年06月16日

人間失格

太宰治の作品の問題を指摘してあるだけでナク、二転三転するミステリー。

太宰作品のファンでも、そうでナイ人でも、思わずラストに唸ってしまいそうなのが、こちら。


ともあれ、太宰は青春時代に掛かる「はしか」みたいなモノとも言えるが、今はあまり本も読む人も減っているので、若者の中には一冊も読んだコトが無いという人も増えているのではないか。

高校時代に太宰の本はあらかた読んだと思っていたが、別名でミステリーを書いていたとは全く知らなかった。

破滅型の代表みたいな作家ではあるが、自分の人生に題材を求めて、小説を書くとなると、そういう方法しかナイのかもしれないが‥‥

それでも、死後忘れられて行く作家が多い中で、今でも太宰人気はあるし、大したモノ。

ミステリーは、どちらかというと日本では純文学よりも下に見られる傾向にあるけれど、それでも緻密な計算に基づいて、練りに練ってある作品というのは、時を超えて読まれるのではないか。
人間は全員失格なんだ。ひとり残らず失格だ。だからこそ、恥の多い人生に悩む必要などない。
という著者の言葉には胸を打たれる。

それにしても、世の中には心臓に毛が生えているらしく、恥を恥とも思わない人々が、闊歩する世の中ではあるけれど。
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この記事へのコメント
こんにちは

太宰治作品は本としては殆ど読んだことはありません
小説類の読書量が少なかったのでしょうね
ただ「走れメロス」の様に演劇で採用されたモノは見る機会が多かったです
「人間失格」も舞台で見ました
亡くなられた後にも名が残る、素晴らしいことですね

「恥の多い人生に悩む必要などない」イイ言葉です
ドキッとします


※ 七輪のサンマ、最高でしたよ
落語、目黒のサンマの表現そのままの焼き上がりでした🎵

凸凸していきますね!

Posted by k-hirata at 2017年06月17日 09:21
k-hirataさん、著者の吉村さんは良い小説家でした。早死にされて残念です。

太宰治は、小説家になるタメにだけ生まれて来た様な方ですから、ある意味善悪を超えた存在かと。
Posted by koyuri at 2017年06月17日 21:06
 
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