2017年06月19日

介護破綻

神奈川県で、八十代の夫が死に、その介護をしていた妻が川で死んでいるのが見つかったという。

その手の色々な問題を纏めたのが、こちらの本。


何にしろ、介護に回すお金が絞られているので、こういう状況が起きるのだけれども、そうした状況は全国で広がっている。

そうして、税金を削って何をしているかと言えば、今日の白々しい首相の会見の様に、岩盤規制に穴を開けたのでは無く、財政に穴を開けたダケ。

今治市は、加計学園の獣医学部誘致によって年間3000万円の税収増が見込めるというが、その為に今年3月に37億円相当の土地を加計学園に無償譲渡し、さらに最大で約96億円、つまり獣医学部建設費の半額を税金から拠出することになっていて、これは市の歳出の12%にも当たるというのでは、本末転倒だろう。

すでに今治市の財政は逼迫していて、子供の医療費補助もなく、生活保護申請も水際で拒否されるケースが多発しているというのだから、変ではないか。

銚子市の財政は破綻寸前で、その大きな原因となったのが、加計学園系列の千葉科学大学を設立するための補助金支払いで、千葉科学大学建設による銚子市の税収増は、水道利用料などの財政効果が年間2億6000万円ほど。一方、建設費支払いのための地方債負担は年間4億6000万円で、年間2億円の負債を20年間分増やす要因になり、「結局、銚子市は千葉科学大学のために77億5000万円を投じたあげく、40億円も赤字を増やして財政破綻寸前まで追い詰められただけだという。

誰が得をして、誰が損をしたのかというコトを考えれば、規制撤廃という美名に隠れた物事の良し悪しが見えて来る。

こんな出鱈目な政治の犠牲になるのは、結局、弱者なのである。

そして、今、自分が弱者で無かったとしても、長生きして老人になった時に、弱者にならないとは限らない。

『どうせ他人事だ』と思っていても、必ずしもそうなるとは、誰にも言えないのが介護問題であり、少子高齢化社会の怖さである。
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この記事へのコメント
こんにちは

色々と問題が積みあがっていますが国や自治体の最大の課題は少子化の解決ですね
労働人口人が増えれば税収そのものが増えて自治体も潤う!
学校も定員を増やせれば無理に新校を増やさずに経営が回る!

介護の問題も現役世代、介護する側が増えれば多くの介護されるご老体を支えられる!
そんな風に日々感じています

※たくやは今も爆睡しています
何故か散歩に時間になると急にスィッチが入りますよ(笑)

凸凸!

Posted by k-hirata at 2017年06月20日 10:43
k-hirataさん、もうロボットしか少子化を解消する道はナイのかもしれません。

タダ、このままだとプログラムされただけの対応よりも、血の通った交流がという人が、ドンドン減るのではないかとも思いますが‥‥

本当は、少子化そのものを解消出来れば良いのでしょうが、少子化で税額が増えない時代に、無駄な学校を創る必要性は全く感じません。
Posted by koyuri at 2017年06月20日 20:17
koyuriさん、こんばんわ。
脳梗塞がキッカケで介護保険適用となって利用していましたが、ヘルパーさんの出来ることって限られていて何でも頼める訳じゃないんですね。
今は元気になったので介護保険適用から外されてしまいましたが、訪看さんからお年寄りの介護についてリアルな話しをよく聞きます。
Posted by 俊樹 at 2017年06月22日 20:24
俊樹さん、保険は色々と改正なのか、改悪なのか、変化が激しいので、利用者は大変でしょうね。

ともあれ、元気になった方が良いですね。

介護士さんや、看護の方々は大変なお仕事をしていると思います。

世の中には、信じられないホド大変な事例って多いですね。
Posted by koyuri at 2017年06月22日 21:16
 
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